2020年11月18日
東京都と小田原の二拠点生活にはカーシェアリングが便利
・仕事場のある小田原でカーシェアリングを利用
・運転の疲労感を軽くしてくれる電気自動車は使いやすい
1週間の3分の2を小田原で過ごす辻村さん。小田原での移動にeemoのカーシェアリングを試して頂きました。自動車メーカーに勤務していたという辻村さんは、大の車好き。電気自動車のことも以前から良くご存じだそうですが、どんなカーライフを送っているのかお話を伺いました。
―小田原と東京の二拠点生活をしていらっしゃる辻村さんは、どんなお仕事をしているのですか?
仕事は山林経営と、山林を活用したレクリエーション施設の運営をやっております。自宅は小田原にもありますが、生活の基本は東京です。だいたい週の3分の2は小田原、3分の1は東京といった感じで行き来しています。
―各地の往来は車を使っているのですか?
以前は東京と小田原の往復を車ですることが多かったのですが、東名と首都高の渋滞がひどいので、年齢的にしんどくなってきました。最近は、東京と小田原間は電車を利用しています。ロマンスカーでコーヒーを飲みながら移動するのはとても楽ですね。いまは新型コロナの感染を避けて、ほとんど車移動ですが。 そして小田原から月極駐車場に置いてある車で移動するようにしています。
―自宅の最寄り駅から小田原までは電車ですが、小田原から仕事場までは車で移動していらっしゃるのですね。
そうです。往復生活なので、eemoのシェアリングサービスはとても状況に合致すると思っています。
―レンタカーや、カーシェアリングを利用した経験はありますか?
以前、いすゞ自動車に勤めていたので、車はもともと好きでした。他社のいろいろな車に乗る機会も多かったので、初めて乗る車に抵抗はありません。レンタカーも観光に行く時はよく利用していました。 カーシェアリングは、近くのマンションに住んでいる息子が利用しています。東京の駅前はカーシェアリングが普及しているので、わりと使いやすいです。名古屋に住んでいる娘も車を持っていませんが、こちらはシェアリングではなく、レンタカーで済んでいるみたいです。
―車やシェアリングサービスについてとても詳しいのですね。いろいろな車と比較して、電気自動車の良さはどんなところだと感じますか?
家内がノートのeパワーに乗っているのですが、基本的に電気で走るのでとても静か。また加速性能がすごくいい。とくに回生ブレーキには驚きました。都内を走っている時のほうが、燃費がいい。都内を走っていると走行可能距離が伸びていくんです。その感覚は新鮮でした。 あとはアクセルペダルの操作だけで加減速できるところも電気自動車ならでは。1ペダルでコントロールできるから市街地や、渋滞でブレーキペダルを踏む回数が減る。だから疲れが少ないし、疲労感が全然違います。ノートは気に入っているので重宝している車です。
―音の静かさや加速の良さだけでなく、電気自動車は疲労感にも違いが出てくるのですね。逆に電気自動車のデメリットはありますか?
電気自動車のデメリットは、電池がなくならないかいつも不安で、ドキドキするところ。今の生活で完全な電気自動車は厳しいのではないかと思います。いつも充電残量を気にしていなければならないのは、移動手段としてどうなのか?供給体制が整っていないから、サービスエリアで充電の順番待ちしている時間ももったいないなと、つい思ってしまいます。 ただ、生活パターンが決まっていて、同じルートを走る分には問題ないのではないでしょうか。
―それでは、eemoをどんなシーンで利用するといいと思いますか?
薬販売のMRなんかの社用車に使ってみてはどうだろう。病院の前に駐車できるなど、シェアリングカーに特典を付けると導入がすすむかもしれません。軽自動車と同じくらいの費用であればコストメリットも。 またはホームセンターでちょっと大きい買い物をした時、借りられる車としてもいいと思います。商業向けもいいかもしれません。
―辻村さんは設立当初よりeemoをご存じです。小田原でつくられた再生可能エネルギーを使ってeemoの電気自動車をシェアリングする。このプロジェクトについて、ご意見を聞かせてください。
全体のスキームは分かりやすいし、よくできた仕組みだと感心しています。とくにエネルギー源に、地元でつくられた再生可能エネルギーを使うという考え方は、将来的にたいへん有望です。 防災の面から、小田原市の万が一の対応策としても良いことだと考えています。所有山林にメガソーラーを設置していますが、それで電気を供給できるわけではありません。供給しようと思うと投資も大変なので、ベンディングになっている状態です。
―環境問題だけでなく、防災対策などさまざまな問題解決にも期待できるというわけですね。
ただ、先日起きた九州の豪雨災害を見ていると、橋が流されたり、都市機能がマヒしたり想定外のことがたびたび起こっている。スキームだけいくら立派でも想定外のことも考えておかなければ、本当に必要な時に役立たたないのではないか。いまのスキームは車だけなので、想定外をどこまでカバーするかは今後の課題ですね。
―今できることと、できないことを整理する必要がありそうです。話は変わりますが、eemoに乗ってみた感想はいかがでしたか?
充電器を外して車に乗るという体験が新しかったです。近未来の世界を体験しているような感覚です。
―アプリの操作性はどうでしたか?
予約の際に、予約時間の最初と最後を合わせにくく感じました。日本語表記で開始、終了というメリハリが一発で理解できるほうが誰でも分かりやすい。利用前に通知が来るところは良かったです。
―充電器の操作はどうでしたか?
私の借りた駐車場は、2種類の充電器がありました。それぞれの使い方が違うので、そこが分かりにくかった。ニチコン(白い充電器)はボタンを押さないとコネクタが抜けないというのが分かりませんでした。
―どんな場所にeemoがあると使いやすくなると思いますか?
個人的な意見ですが、レンタカーと同じで駅前にほしいですね。とくに新幹線がある小田原駅西口側にあると良いと思います。
―その他にeemoについて意見はありますか?
ベビーシートは設置していますか?
―ジュニアシートをトランクに積んでいます。3~10歳のお子さんなら使っていただけます。ただ、設置が難しいチャイルドシートは設置していません。
例えば、旦那さんがお酒を飲んだ帰り、奥さんが運転するというシチュエーションもありえると思いますが、いろいろな人が代わりに運転しても大丈夫ですか?
―現状は、予約された方のみが運転できる仕組みになっています。将来に向けて、奥様も会員であれば同乗者登録をすることで、交代して運転できる仕組みを導入予定となります。
ETC車載器はついていますか?
―設置しています。ETCカードはお客様ご自身のものを利用していただいています。
充電切れの場合は誰が助けに来てくれるのですか?
―契約しているレッカー会社が駐車位置まで助けに行きます。
夜はタクシーや運転代行として稼働するのも可能性としてあるのではありませんか?稼働率も上がりますし。
―カーシェアリングにおいて稼働率は大事なので、利用用途を増やすのはいい考え方だと思います。運転代行向けの料金体系があっていいかもしれません。
あとは、車の色が目立たないので、カラーのバリエーションやeemoカラーがあったほうがいいのでは?目立ってインパクトが出ると思う。
―そういったお声は複数頂いているので、検討していきたいと思います。
いろいろ貴重なご意見・アドバイスをありがとうございました。